寄り道日記
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【東日本大震災 2】
2011年3月11日(金)

地震発生は14時半過ぎ。4時間経っても状況は悪くなる一方。
加えて品川駅前の道路状況見て、今夜はJRは復旧しない、となんとなく悟りました。
ならば、五反田まで歩くしかない。

昼ごはんを羽田空港で食べずに、とりあえず品川まで出てきておいてよかった。
さすがに羽田からここまでは、歩けない。
品川-五反田はJRで2駅だけど、距離は近い。
しかも、方向音痴の私も地図がなくても行ける土地。
間の大崎に仕事の関係で何度か来たことがある。
大崎から五反田の歩き方は、わかってる。
品川から大崎も迷うような道ではない。

いろんなラッキーが重なってたと思います。
JR復旧を諦めて、私も道路に溢れる人ごみに入って行った。
相変わらず車はまったく動けない状態。
駅でタクシーに乗ったと思われる人も、あまりの混雑に諦めて
数十メートル先で降りてるのがそこらに見られた。

 
たくさんの人が歩いてるので、なかなか思うように歩けない。
けれど、大崎駅前まで来たころには人もまばらになり、ようやく自分の歩調で
歩けるようになった。
ここまでくれば、あと少し。

五反田の駅を目視し、ホテルまでもうちょっと。
こんな状況だから飲食店も従業員やバイトが来れない、という事情で
店を開けられないだろうと思い、今夜のご飯はコンビニだなー・・・と
ホテル近くのコンビニに立ち寄って、改めて事の重大さを把握。

まず、コンビニ前の公衆電話の行列。
コンビニに公衆電話がある、ということを意識したのもこのときだった。
店内に入って、もっと愕然。
商品が、ない。
店内にいる人はかごを持っていて、ありったけの食料を集めてる。
おにぎり、パン、カップ麺はすでに完売していて、残っていたヨーグルトやプリンなど
非常食にはなりにくそうなものをかき集めてた。
お菓子もほとんどなくなってる。

出勤してる人が帰れなくて、買いに来てるのだ。
私は遊びでここに来てるだけだし、1日くらい食べなくても死にゃせん、
と思って、何も買わずにコンビニを出た。

ホテルに着くと、エントランスに『本日満室です』の立て看板。
帰れなかった人が殺到してるのだろう。
看板を見ても、フロントに掛け合いに入ってくる人がたくさんいる。
電話もひっきりなしにかかってた。大変そう・・・
改めて、先に電話を入れておいてよかった、と心底思った。
この状況では、来るか来ないかわからない客のために部屋を確保するより
目の前の困ってる人に部屋を貸しても文句も言えない。

フロントで名前を伝えて、チェックインする。
ホテルマンって、本当に素晴らしいと感じたひと言が返ってきた。
この状況で営業してるだけでもありがたいのに、とても申し訳なさそうに
「ただ今エレベーターが止まっており、お部屋が11Fなんです・・・」
階段で11Fまで上ると考えるとげんなりするのだけど、それは通常において。
「いえいえ、それはもう大丈夫ですから!」
ホテルが営業してくれてただけでじゅうぶんありがたいよ、こっちは!
非常事態に文句なんて出て来るわけがない。

京王プレッソイン五反田。たったひと言だったけど、すごく好印象。

非常階段を使って、外を11Fまで上る。
1泊とはいえ、荷物持って、しかも品川から五反田まで徒歩で来てるし
さすがに辛かったなあ。。。外の階段だから風もきつかったし、なんせ3月頭でまだ寒い!
P3110202s.jpg

と、階段上ってる途中でさすがに11Fはきついなぁと気づいたわけですが。
こんな非常時でもなければ高層階の部屋を用意してくださったことに
感謝をしているわけだから、ありがたいという気持ちの方が強かったな。

部屋に入って、ようやくほっとした。
エレベータは止まってるけど、水も普通に出るし空調も効いてる。
それだけ確認できたので、TVも見ずにすぐに外に出た。

1日くらい食べなくても死にゃせん、とは思ったけど、
やっぱりホッとすると空腹は気になるしなあ。。。
コンビニは全滅だったけど、開けてる居酒屋があったので入った。
私は一人で、ちょうど1席だけ空いてたのですぐに入れてもらえた。
わあ、ラッキー・・・
と、案内されたのは、大きなテーブル席で相席。
とりあえずビールを頼んでメニューに目を通す前に
目の前にあった大画面のテレビを見て固まった。
P3110209s.jpg

ここで初めて、東北の惨事を知ることになる。

家に電話したときの母の声がよみがえってきた。
その映像を見て、母の実況中継の意味がわかった。
押し寄せる大津波に飲み込まれようとしている車。人が乗ってる。
車もろとも町を一瞬で飲み込んだ大津波は、根こそぎ海へ引き返していった。

こんな映像を見て、何を考えろというのだろう?
東京の震度5がなんだというのだろう?
品川から五反田?大した距離じゃない。11Fまでの階段?大した階数じゃない。
私はものすごく平和で、何事もない日常にいる。

急に襲ってきた罪悪感と、空虚。

平和に食事してる場合か?ビール飲んでる場合か?
私がここでビールを我慢したからって事態が変わるのか?


注文したビールを残すこともできず、苦い液体を飲み干す。
目の前の大画面には、次々と信じられない光景が映し出されていく。

追加で注文する気にはなれなかった。
せっかく営業してる飲食店に入ることができたので、食事だけはちゃんとしようと
ラーメンを食べた。
味はよくわからなかった。
P3110208s.jpg

がっくりと力が抜けた状態で、ホテルに戻る。
部屋に着いても、テレビをつける気にはなれなかった。
もうじゅうぶん。脳裏に焼きついてる。

それからどう過ごしたのか、よく覚えてない。
翌朝はまるで昨日の出来事が夢だったかのようにごく普通に起き、
普通に出かける準備をし、エレベータは止まったままだけど
チェックアウトをして五反田駅に向かったら、山手線はもう動いていた。

品川駅から東海道新幹線も、遅れもなく動いてる。
かくして私は、足止めを食らうこともなく無事に予定通り帰宅できた。

その翌日。
東海道新幹線も運休となっていた。

後からいろんな情報を知った。
私が飛び立った次の便から、釧路空港も津波の影響で閉鎖となっていた。
もう一本遅い便だったら、北海道から出られなかった。

羽田空港で先に昼食をとっていたら。
地震でJRが止まり、空港で一晩過ごすことになった。

予約したホテルが渋谷や新宿だったら。
品川駅から距離がありすぎて、方向もよくわからなくて、
歩けたかどうかもさだかでない。
たまたま、近くの土地勘がある五反田駅前だった。

東京に2泊の予定だったら。
土曜は動いていた東海道新幹線が、日曜には運休となっていた。
東京で足止めを食らい、予定通り帰ることができなかった。

これが運だとしたら、私はよほどの強運の持ち主か、強力な守護神に守られてる。
何に感謝したらいい?

以上が私の震災の一日でした。
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